理科教材にもお勧め 顕微鏡の観察体験ソフト
Virtual Labは、高性能な顕微鏡による観察をPCで体験するソフトウェアです。半導体や動・植物、鉱物を電子顕微鏡や光学顕微鏡で観察した画像を、美しいグラフィックで見ることができます。マウス操作で拡大・縮小やコントラスト、倍率などの切り替えができ、顕微鏡による観察を文字通りバーチャルに体験できます。高価な顕微鏡でないと見ることのできない微小な世界が見られますので、趣味だけでなく、学校の理科教材にも活用できるでしょう。
Virtual Labを起動すると、画面上にサムネイル(小さな画像)で観察標本が表示されます。サムネイルをクリックすると画面が切り替わり、その標本の顕微鏡画像が現れます。始めは低倍率で表示されているので、マウスのホイール操作で拡大してみましょう。最大倍率は標本によって異なりますが、約2000倍から15万倍と高性能です。コントラストや明るさの調整や、標本の表示部分の移動もできます。画面右下の「Unload」ボタンをクリックすると標本画像が消え、サムネイル表示に戻ります。
観察できる標本は、ヒトの赤血球や大動脈の断面、植物の細胞、隕石や月の砂のほか、PC用CPUの回路やスペースシャトルの耐熱タイルなど、80種類以上あります。興味深いのはコスタリカの海岸から採取した砂のX線分析画像で、砂に含まれるカルシウムやマグネシウム、鉄などがカラフルに色分け表示されています。ただの砂をここまで詳しく見せられると、身近なものを観察する興味が湧いてくるのではないでしょうか。
利用する上での注意点ですが、標本画像を初めて表示させる際にインターネット経由でデータを取り込むため、表示まで数分待たされることがあります。またインストールを含めて画面やメニューはすべて英語表記です。専門用語が多く使われているので、辞書を片手に調べながら使ってみましょう。
Virtual Labは、高性能な顕微鏡による観察画像をPC上で見ることのできるソフトウェアです。理科教材や科学ファンの趣味用としてお勧めします。
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